滔々と降り積もる銀雪のよに。
綺麗なものなど在りはせぬ。
見るも美しい銀色世界は。闇色した過去の記憶のみ。深く鎖(とざ)された銀色に。
忌みしい己の姿を映す。
この季節には嫌な記憶しか無かった。
白銀色した雪の中、思い出したくも無い過去の面影を呼び起こしていまう愚かな、俺。
幼い頃の政宗様の、記憶。
政宗様は何も悪くは無い。
と、白く凍り付いた息を吐き、政宗様の『全て』を奪った季節を怨む。
あの頃から。
政宗様の為だけに生きて行こうと、強く心に刻み付け護り続けてきた。
なにもかも、全て。
生きようとする魂の叫びを。
漲る力を。
そして、皆から愛される……心を。
この白く降り続く雪に奪われ、隠された『全て』を取り戻す……その日まで。
俺は、政宗様に添い歩み続ける。
粉雪/20080215
あの曲のイメージで。。。
伊達真・主従・小佐で全部ネタが出来上がったシロモノ。
何時か日の目を・・・見ます様に。汗。